腰張・襖・壁張和紙

西ノ内紙

西の内紙は茨城県の西野内で漉き始められた為、水戸光圀が名付けたと言われており、百帖紙とも呼ばれます。楮100%の手漉き和紙で、その昔は大福帳や投票用紙にも使われた事がありましたが、高価な和紙という事もあり、現在では専ら茶室の腰張りに使用されています。

湊紙(みなと紙)

大阪の堺 (さかい)湊(みなと)で漉かれ始めた事から、湊紙と名付けられました。現在では主に越前地方で漉かれています。主に和室の腰張や使われます。

漉色紙 (やまと民芸紙)

昔ながらの製法を頑なに守って作られた越中和紙です。しっかりとした温かみと味わいのある手漉き和紙です。33色もの色和紙を集めました。腰貼り、壁張り、障子紙など、様々な用途で使って頂けます。

間似合紙

間似合紙は兵庫県名塩でしか採取出来ない独特の土を混ぜた高級紙で、現在でもその高度の技術は継承されています。襖の裏張に使用される青土(カブタ土)を入れ三椏・パルプを使った青口と、襖の表張に使用される白土(東久保土)を入れ国産雁皮で漉かれた白口がございます。泥を一緒に鋤き込む事で、しみのつかない、日焼けもしない、火気にも強く長期保存性の高い紙が生み出されます。

文庫紙

本来は着物、反物などを包むのに使うしっかりとした厚手の和紙です。通気性が良く着物の湿気を取り除く役割があり、たとう紙(畳紙)と言われる事もあります。表具では壁張り用や腰張り用として使用されています。

粕入 紙・楮皮入紙

楮の黒皮を粕(かす)といい、それを混ぜて漉いた紙です。楮の皮を塵(ちり)という事もあり、その場合は塵紙ともいいます。生成の紙に楮の黒皮が入ることで独特の風合いがある和紙です。昨今では、その素朴な味わいが評価され、壁張り用や腰張り用など様々な用途に使用されています。

漉合わせ胴張

胴張紙は襖や屏風の骨子張を裏打ちしたかのように補強し、骨下地全体を補強する紙です。高級な襖や屏風には引きの弱い間似合紙や湊紙が使われていましたが、昨今では普及品としてワンプ(再生紙に青色染料で色付けした紙)が使われています。弊社の商品は茶浮と胴張を二重に漉き合わせた大変使い勝手の良い商品です。

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