襖絵 (手書き)

お客さまから別注のご注文を頂き、絵師さんにお願いしていた「龍」の4枚立の襖絵が到着しました。この絵が表具師さんの手によって迫力のある龍画襖に仕上がるのが楽しみです。「龍」という概念は古来より中国や日本だけで無く世界中に存在したそうです。京都では江戸時代初期の絵師・狩野探幽が書いた妙心寺の天井に描かれた「雲龍図」が有名ですが、いくつかの寺院で「龍」が襖や天井に描かれています。禅における龍は「龍神」とも呼ばれ、仏教の守護であり、水を司る龍神を描くことで、当時の人が恐れていた火災から建物を守る意味が込められているといわれています。昨今では手書きの襖絵は大変少なく、貴重なものになっておりますが、襖絵の素晴らしい世界を広げるべく頑張っておられる絵師様が何人もおられます。今回は「龍」でしたが、様々な手書きの襖絵を作ることが可能です。芸術と物理的機能の両方を満たす事が出来る襖絵に興味を持って頂けるよう引き続き努力していきたいと思います。

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