揉み紙 (もみ紙)

揉紙ができたのは平安時代とも室町時代からとも言われています。江戸時代に入り掛軸など表装用に数多く使われ、技術的にも様々な揉み方や柄が生まれ発展を遂げてきましたが、掛軸や額の表装では紙表具より裂表具が多くなった事もあり需要が激減しました。ただ揉紙には独特の雰囲気と味わいがある事から数は少ないですが現在でも紙表装に使われています。モミ紙は顔料や金銀泥を色違いに2層塗り、揉んで剝奪した上層部(亀裂)へ下層の色が現れて文様となります。下地となる和紙にドーサを施し、膠に胡粉の入った顔料を溶いて色付け、フノリで表面を仕上げるなど、相当に手間を掛けてつくられる和紙です。表具では主に「草の草」での掛物の表紙表具地や、唐紙の代替として襖や屏風の上貼紙などに使われています。昨今では揉みが出来る職人さんの数も減り貴重な和紙となっております。弊社では規格サイズ 1.95 尺(59㎝)X 4.0尺(121㎝) で28種類の揉み紙を揃えておりますので是非一度お使い頂ければ嬉しく思います。

 

みよしの印 モミ紙

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