表装用具

表装用品

防虫香・イボタ・松煙・柿渋・キラ粉・ドーサ液・はがし剤・にじみ止め チラーズA・軸先強力接着剤 一発・フノリ・石粉・ミョウバン・粉ニカワ・糊濾し(馬毛糊濾し・アクリル糊濾し)表装に使用される様々な商品を紹介しております。

 

■ K3301 防虫香    原料:  天然香木のみ (白壇、丁子、桂皮、竜脳等)

弊社の防虫香は京都で創業300年を超える天然素材の香木・香草だけを使用した線香を始めとした香の老舗 “松栄堂”との共同開発商品です。先人たちの知恵の結晶である  白壇、丁子、桂皮、竜脳が持つ忌避効果(防虫効果)とその香りは、高貴かつ効果的で、高い評価を頂いております。掛軸の桐箱や紙箱に入れて頂けると、天然素材のみの防虫香ですので、化学薬品系の防虫香とは違い、長期間使用しても掛軸への影響はありません。大切な掛軸に是非お使い頂ければと思う次第です。又、衣類、毛筆、書物、人形などの保管にもご活用下さい。

■ K3302 丸徳イボタ

滑石を微粉末にした「タルク」 60% (少量のケイ酸アルミを含む含水ケイ酸マグネシウム)「パラフィン・ワックス」  40%  (石油から出来る固形の炭化水素類の混合物)価格的にも手ごろで、一般的に使用されているイボタ。

■ K3303 結晶イボタ

結晶イボタは、イボタロウ虫の幼虫が分泌する100%天然素材で製造されたイボタ。イボタロウ虫の幼虫が分泌する蝋物質 「いぼた蝋」 を固めたモノ。

■ K3304 松煙

樹脂に富んだ松などを不完全燃焼させて作った煤(すす)。松煙墨や一般的には墨と呼ばれる事もある。表具では顔料として使用されます。

■ K3305 極上 柿渋(玉渋)1.8L 入り

柿渋は防水・防腐・防虫用の塗料として古くから使用されてきました。柿渋に含まれるタンニンが紙などの繊維質に吸収され不溶性物質に変化し、和紙、木材、布、糸など塗布されたものに耐水、防腐、防虫の作用が生まれます。空気は通すが水は通さないという性質を利用して、表具では仮張、渋型紙(伊勢型紙など)、金細工型紙、タトウ箱などに使用されます。同時に柿渋が醸し出す独特な褐色(渋色・古代色)に魅せられ、柿渋紙を壁紙に使用される住居や店舗も増えてきております。また昨今では柿渋の強力な抗菌効果も注目されています。用途に応じた別注品もございますのでお問合せ下さい。

昨今では長期保管しやすく、匂いが気にならない取り扱いやすい顆粒状の柿渋も人気が出てきております。15g、30g、100g、500g入りがございます。お問い合わせ下さい。使い方は30gを1Lに溶かすと柿渋1Lに戻ります。(用途に応じて調整して下さい)柿渋原液と同じ特徴を維持したまま保存性を大幅に改善致しました。

■ K3306 キラ粉(雲母)

雲母は岩絵具の一種で、半透明又は透明の白雲母を砕き乳鉢で摺って作る白色(銀灰色)顔料です。他の顔料と混ぜて使用すると柔らかさや真珠のようなキラキラした光沢を出すことが出来ます。表具では、日本画の顔料だけで無く、揉紙や唐紙の顔料として使用されています。

■ K3307 ドーサ液(礬砂・礬水)

ドーサとは膠(にかわ)水にミョウバンを加えた透明な液体で紙や絹に塗ると薄い膜を形成し墨や顔料の滲みを防ぎます。また金属箔(本金箔や洋金箔など)押紙に絵や書を書くときはドーサを引くことで絵具の定着や変色を防ぐ効果があります。温度により効果が相当に変化することに留意が必要です。

■ K3308 やまと表装用 はがし剤

修復する時に裏打紙や本紙などを傷めずにはがす為の水性溶液です。弊社のはがし剤は界面活性剤を主成分としており、水分が固まった糊成分を溶かし出す事ではがし作業が安全にスムースに進める事が出来ます。

別途、αアミラーゼを配合した「万能はがし剤」や熱圧タイプのロール下貼用和紙に使用する「アツハールはがし剤」も取り寄せ可能です。

■ K3309 チラ-ズA

表装用・額装用の 紙本・絹本強力にじみ止めです。本紙の墨や絵具を定着させ書画の色調を固着させ、同時に墨や絵具の寿命も延ばします。使用方法など詳しく説明致しますのでお問合わせ下さい。

■ K3310 一発 (軸先接着剤)

掛軸の軸先を軸棒に接着する時の専用ボンドです。

■ K3311 布海苔(ふのり)

最も上質と評価を受けている長崎 対馬沖の「まふのり」だけを使ったふのりです。収穫は春先の3月~5月に収穫し、夏場に向けた太陽で天日干し。乾燥工程は伊勢地方で行なっております。接着力が弱く、時間が経過しても本紙を傷めずに糊の除去が可能で、伝統的に表具(掛軸・巻物の裏打)、文化財の修復、茶室の腰張りなどの糊として使用されています。

■ K3312 石粉

石灰岩の粉末。表具の世界では石粉を楮と一緒に漉き込んだ宇田紙(総裏紙)が有名です。石粉を一緒に漉き込む事で、漉け止め、防虫、抗酸化作用(焼け止め)、弾力性向上など、掛け軸に於いてはその効果は非常に大きなものとなります。

■ K3313 ミョウバン

ミョウバンはカリウムとアルミニウムの硫酸結晶で、ドーサをつくる時に膠(にかわ)水にいれる粉末です。ミョウバンを入れる割合によってドーサの質は大きく変わりますのでご注意下さい。標準的な目安としては、水 200、膠 10、ミョウバン1 程度ですが温度によっても大きく影響を受けます。

■ K3314 粉ニカワ

膠(にかわ)は動物の皮や骨からコラーゲンを抽出し、乾燥させてつくります。使用する時は、この膠を一晩水に浸した後に湯煎で静かに加熱して完全に溶かしこんで膠水をつくります。高温度で溶かすと接着力が落ちるのでご注意下さい。表具では金銀箔押し、砂子細工、顔料の剥落止め、ドーサの材料として使われます。

■ K3315 糊こし(径 7寸 約21㎝ )

表具用の糊の玉やごみを濾し、滑らか糊を準備する時に使用します。以前は馬毛の網を利用していましたが、現在では耐久性と馬毛の調達の難しさや馬毛の網を編む職人が激減している中、ナイロン製の網を使用した糊こしが主流となっています。

■ 馬毛糊こし (径  6寸 約18㎝   2本毛 馬毛使用)

天然素材の馬毛は、ナイロンよりも抵抗が少ない為に非常にスムースな糊濾作業が出来ます。現在では馬毛を編める職人が減り、希少品の為に価格はナイロン網の商品よりも相当に高くなっていますが、使えば違いが一目瞭然と伺っています。馬毛網の数が限られる中ですので制約はありますが、別サイズの別注品についてもご相談ください。

■ 軸先用 接着剤 カネダイン(100g と 20gタイプ)

酢酸ビニル樹脂系の接着剤です。様々な用途に使用できる接着剤ですが、表具では軸先の接着全般、特に金軸の接着によく使用されています。100gタイプは1本より、20gタイプは12本入となっています。

 

■ 絹の輝き (絹本 洗い) 洗い液 1000cc、粉末120g

素材の安全を第一に開発した絹本専用の洗い液です。粉末と洗い液のセットで、通常は粉末1:液4の割合で撹拌して溶剤をつくり絹本を30分~2時間ほど浸けて頂ければ汚れが取れます。あとは水洗いして下さい。お使いの時は必ず使用書をご参照下さい。使用量に差が出てきますので別売も可能です。

■ 紙本の洗い A液・B液   共に500cc

作品を傷めたり思わぬ事態を避ける為に開発した紙本専用の洗い液です。A液を倍に希釈し刷毛で本紙にむらなく湿布して10~20分放置後、B液をぬるま湯又は水でに希釈し本紙を付け洗いします。A液の残留が無くなれば完了です。お使いの時は必ず使用書をご参照下さい。A液・B液別売り可。古い本紙を洗っていると思いがけない事故が生じることがあります。出来れば洗い養生紙(Y1455 100cm巾 ✕ 20m巻)のご使用を推奨致します。

■ 太陽の輝き(紫外線漂白) 500 cc

紫外線量で作用が大きく変わります。強い漂白剤ですので色止めなどの十分な知識無しで使用する事はおやめ下さい。自己責任でのご使用お願い致します。使用方法は、原液を水で倍に希釈し漂白するものにスプレーか刷毛で塗布。塗布したものに日光を当てる事で紫外線漂白されます。取寄商品。

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