裏打和紙

本宇田紙(本宇陀)

古くより奈良県吉野で漉かれた裏打ち用の宇田紙はこの地方の石灰岩を砕いた白土が入った純楮紙です。この白土によって、透け止め、防虫、抗酸化作用(焼け止め)、弾力の維持などの効果があります。また竹簾では無く萱簀で漉かれる事で独特の仕上がりとなっています。現在では吉野の国栖地域で漉かれた紙だけが宇陀紙、本宇田などと呼ばれ、それ以外の地域で漉かれる宇田紙と区別されています。文化財の修復などに利用される最高級の和紙です。

■本福寅 (1.05尺 × 4.75尺 / 33cm × 144㎝)1束=200枚  薄口・中肉・中厚・厚口

本福寅には、千年以上もの歴史と風土、そして吉野で漉く職人の誇りが漉き込まれています。伝統保存技術保持者  所謂 “人間国宝”の職人が魂を掛けてつくる掛け軸の総裏打ち紙として使われる宇陀紙の代表商品です。この技術を保存するため、今でも愚直なまで古来の伝統技法を守り、一枚一枚天日で乾燥し続けています。その為日本の文化財の修復だけで無く、ルーブル美術館や大英博物館など世界中で重要文化財の修復に使われています。

目方 : 中肉 4匁
原料 : 楮 100%
煮汁 : 草木灰汁(かし、くぬぎの灰)
石粉 : 白土
ネリ : うつぎの木の樹皮削「糊空木(ノリウツギ)」
乾燥 : 天日干

■金寅 (1.05尺 × 4.75尺 / 33cm × 144㎝)1束=200枚  薄口・中肉・中厚・厚口

金寅は、伝統ある吉野の宇陀紙を昔と殆ど変わらぬ製法でつくられています。 掛け軸の総裏として日本全国の表具師の評価は 高く、現在も高級掛け軸では最も人気のある宇陀紙です。「奈良県伝統工芸士」の認定も受けておられます。

目方 : 中肉 4匁

原料 : 楮 100%
煮汁 : 草木灰汁(かし、くぬぎの灰)
石粉 : 白土
ネリ : うつぎの木の樹皮削「糊空木(ノリウツギ)」
乾燥 : 機械干

■丸庄 (1.05尺 × 4.75尺 / 33cm × 144㎝)1束=200枚  薄口・中肉・中厚・厚口・特厚

本丸庄は、最高級の表装用裏打ち和紙。コウゾの甘皮(内樹皮)から、傷や変色部分を手作業で除き、本当に白い部分だけを原料として、それに白土を加えて漉きあげた手触りの柔らかい乳白色の和紙。書道用紙や障子紙など幅広い用途があり、その柔らかい手触りは修復用にも活用されています。技術面では、ローカル技術実用化促進事業「最優秀賞」((社)日本木材加工技術協会)を取得されています。

目方 : 中肉 4匁
原料 : 楮 100%
煮汁 : 草木灰汁(かし、くぬぎの灰)
石粉 : 白土
ネリ : うつぎの木の樹皮削 「糊空木(ノリウツギ)」
乾燥 : 機械干

上記の主要3商品以外にも尺3用、尺5用、尺8用や時代色もございますので、本宇田をお探しの場合はお問い合わせ下さい。

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