襖の家紋押し

久し振りに色家紋のご注文を頂きました。本金、親和金、本銀、親和銀、ギラなどで紋押しする場合が多いのですが、今回は藤紫色「五三の桐」を襖用の鳥の子紙に3個づつ、合計襖28枚のご注文です。以前は職人が自ら型紙を作りましたが昨今ではコンピューターでシルクスクリーンで型を作ります。色家紋の場合は紋の柄、大きさ、色目や風合いから判断し、岩絵具や水干絵具に職人が膠(にかわ)や微妙な絵具を混ぜて調整を行い最適な絵具を準備して押します。厚みのある紋を美しく押すには非常に高い技術が必要で是非、職人の技術の粋を見て頂きたく思います。

 

 

 

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